座禅会で子ども達に作法を教える大澤住職
龍江院(上羽田町)
貞正山 龍江院
上羽田に在る曹洞宗の寺院。近年、夏休みに地元「吾妻クラブ」の子ども達が座禅会を行っている。今年も7月31日座禅会を開催しました。また国宝エラスムス像を所有することでも有名である。
お寺の歴史
明応3年(1494年)水戸80万石の領主佐竹越後安義輔御が父遠江守義定公の為水戸城内に開創したもの。開山は秀峰在岱和尚。
その後、城主但馬守の秋田改易に伴い十二世玄芳和尚が城主と訣別し開山の木像所伝の法宝等を棒持して野州間々田村に至り龍晶寺を開山、更に錫を転じて、免鳥に至り慶長18年(1613年)牧野伊予守成里師の徳風を慕いて知行内羽田に建立したのが当山である。
国宝エラスムス像
観音堂に「カテキ像」というものが伝わっていた。この木像の巻物の表面にERASMVS RETTERDAM 1598という文字が書かれていたことから、ウイリアム・アダムスを乗せて400年前に豊後(大分)沖に漂着したデ・リーフデ号の船尾版(トランサム)に飾られていたエラスムス像であるということが1920年に明らかになった。徳川家の旗本牧野成里は砲術をウイリアム・アダムスから指南された。このときエラスムス像をもらい、長らく牧野家の裏門近くのお堂に置かれていたといわれる。エラスムス像は重要文化財に指定され東京国立博物館の収蔵庫に保管されている。
宗派
曹洞宗
本尊
釈迦如来
住所
佐野市上羽田町1242
TEL
0283-23-6063